***バスケな話***
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バスケなブログ


・「地域スポーツ指導員」講習を受けて・・・
「バスケットボールの歴史」    2004年9月1日

「地域スポーツ指導員」講習初日、まずバスケの歴史についての講義があった。講師は県バスケットボール協会の
理事長さん。この話は興味深く、面白かった。

バスケの歴史は意外に浅く、今からさかのぼること113年前の1891年(明治24年)マサチューセッツ州(ニューヨークやワシントンD・Cに近い?)スプリングフィールド国際YMCAトレーニングスクールのJ・ネイスミス氏によって考案された。当時のバスケは今のものとはだいぶ雰囲気が異なっており、ドリブルがなく、9人制でコートの広さなども決まっていなかった。ゴールはモモの籠を使用していたらしい。またボールはサッカーボールを利用していたそうだ。そして以下4原則を念頭におき考案された

・手で扱うが手の中にかくしきれないボールを用いる興味本位のゲームであること
・誰でもプレーできて習いやすいこと
・しかも熟練するには相当の努力と工夫を要し、そして熟練後も完成の域には到達し難いこと
・アメリカン・フットボールから粗雑さを除き、室内で行うことが出来ること

つまりアメリカン・フットボールが参考になっているのだ。これらの原則をもとに13条のルール(現行は60条もある)がつくられゲームが行われた。このルールはしっかりとしたもので現行のものに活かされているようだ。その後すさまじい勢いでアメリカ全土に広がり、海外へは留学生や宣教師、教師の手により広げられていったそうだ。ちなみに日本へは1908(明治41年)にスプリングフィールド大学を卒業して帰国した大森兵蔵氏によって東京YMCAと日本女子大学に移入されたと伝えられている。1914年(大正3年)には日本YMCAの招きで来日したF・H・ブラウン氏が神戸、大阪、京都、横浜、東京でそれぞれのYMCAをつくり本格的に指導をはじめたらしい。日本では関西の方がバスケの歴史が古いといえるようだ。また初めて、スプリングフィールドでバスケットボールゲームをした際に日本人が参加していたとの説がある。そう考えると、実は日本人はバスケットボールにはとても縁が深いようで嬉しかった。

考えてみると当初のバスケはさぞかしラフプレーなんかもあったんだろうなと思う。またドリブルもないことから、ゴール下はまさに戦場だったのではないかと思う。そんなことを考えながらも、ふと運動会の玉入れを連想した。今はやる機会はないけど、籠の中に玉を入れるというのが単純ながらも熱くなったものだ。アメリカ人もそういところは同じかもしれない。バスケの原点がみえたかもと勝手に思った。

現在は体力的にも消費が激しく、複雑化しているバスケットボールがより馴染みやすいものになる為のヒントを得たような気がする。考案された当初の精神にたちかえることで「地域バスケの場」の底辺で楽しみプレーできる人達の入り口が増えるような気がする。この辺はいつか実現してみたい。先人達が築いた「歴史」というものの中には現在を過ごすうえでヒントがあるもんだなと自分でやたらに関心した講義内容だった。

「バスケットボールの特性」    2004年9月3日

「バスケットボールの歴史」の講義の後、「バスケットボールの特性」についての講義があった。講師は県バスケットボールスポーツ指導者協議会の会長さん。講義の冒頭で「バスケットボールとはどういうスポーツかを知らない人に説明して下さい」という問いが受講者に投げかけられた。いろいろ考えたものの、うまい言葉が見つからない。うーん難しい。当たり前のようにやっていると気が付かないこともあるもんだ。バスケットボールは、、、

・一定時間内に得点を争うゲーム
・トランジション(移り変わり、切り替え)
・Habit Game(習慣化したゲーム)

としてとらえることができる。 有効的なプレーを反射的にできる能力が必要とされるため、普段から良い習慣、良い癖を身に付けることが大切であるとのことだった。

またこんな話がでた。ある指導者が子供にシュートを百本入れるということを課題にだした。指導者は別途用があったらしくその場を離れたが(それもどうかと思うが)、子供は言われるがままシュートを打ち続け、結局全部入れ終わったのが翌日の朝だったそうだ。笑えない話だ。よっぽどでないかぎり何の目的のためやっているか理解している子供はまずいないだろう。言われたとおりのことをするのが普通である。指導する立場の人は普段からバスケットボールを体系的にとらえ、計画性を持ち、問題点のチェックと改善を行っていかねばならない。また、それを理解させていくようにも努めねばならない。

体系的にとらえるというのは意外に意識すらない人が多いと思う、例えば日常生活や会社なんかでも。職場なんかに目先のことだけにおわれ、言われたことだけをやっている人には、それを理解しようともしない(出来ない)人がいる。ホント参ってしまう。せめて理解しようとしてくれよって・・・それはさておき、「地域スポーツ指導員」にとっては、その意識が必要不可欠であるということを感じた。

講義後半では、攻撃の目的(シュートを成功させて得点する)と防御の目的(相手にシュートさせることなくボールを奪取する)という二面的機能が向かい合い、それがめまぐるしく連続するのがバスケットボールというスポーツであり、
いかに攻守の面でその目的を達成するか重要となるが、時にはそれを逆手にとることもあるという話になった。改めて考えるとチェスや将棋にも通じる奥深さだなあと感じた。ただこの講義で一番印象に残ったのは、(バスケットボールを考案した)ネイスミス氏が「バスケットボールは誰でも気軽にプレーできるスポーツだけれど、やればやるほど奥が深いことに気付くであろう」という言葉を忘れないでいきましょうという最後の締めの部分だった。

やはりバスケへの入り口・気軽に接することの出来る機会はもっと増えていく必要があるのだ。
















**今までのブログ**

「地域スポーツ指導員」
講習会始まる!2004年8月29日

バスケの歴史  2004年9月1日
バスケの特性  2004年9月3日
体力トレーニング 2004年9月4日
基礎技術1 2004年9月12日
基礎技術2 2004年9月17日
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「地域バスケの場づくり」

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